男同士のマウント
不惑の四十を超え、仕事でも管理職につき部下が出来る頃の中年男性。
そろそろ落ち着きが出てくるはずですが、実はけっこうマウンティングをしあっています。
大人の魅力なんて言葉が気になる年齢ですが、成長したのは見た目だけ。
中身はおもちゃの自慢をしあっていた少年時代と何ら変わりありません。
昔のやんちゃ自慢
男の定番、武勇伝です。
○○中学では有名だった。
1人対多数で喧嘩して勝った。
飲みに行って酒場で乱闘した、
などなど。
半分以上は漫画で読んだ内容をさも自分のことのように語っています。
新入社員の頃は上司に食って掛かってばかりいた、というのもよく聞く話。
大体最後は、
若気の至りだよ恥ずかしい、
なんて笑うのですが、
本当に恥ずかしい話なら人に言ったりしません。
いかに自分が強いかアピールして、上位に立ちたいだけなのです。
これも定番モテ話
いくつになっても、モテたいものです。
どんな男性でもそう思っています。
ただ残念ながら、一部の富裕層やダンディ親父を除き大半はモテません。
そこで昔話の登場です。
若いころはモテた!
飲み屋の女の子に惚れられた!
学生時代に告白された!
そんなエピソードがどんどん出てきます。
一人が言い出すと、我も我もと皆がモテ自慢を始めます。
もちろん大半は捏造か勘違いです。
心は少年
冴えない中年男性がいつの間にやら元不良でファンクラブができるほどの人気者になっていたりするのが、中年マウントの面白いところです。
いかに本当っぽくて格好いいエピソードを披露できるかで、男性同士のランクが決まります。
ただ言えるのは、こういったマウントをとったところで大したことはないということ。
結局大きなカブトムシを自慢していた少年時代と何ら変わりありません。
中年男性のマウント、害はないので、ぜひ温かい目で見守っていてやってください。